火災保険の必要性は?
統計によると建物火災の被害額の平均は296万円(※1)程度ですが、家が燃えてしまって、家を建て直す必要がある場合は、到底この金額で建て直すことはできません。
鎮火後も、再建のための解体や後片付け費用、仮住まいが必要なときの費用、近隣に迷惑をかけた場合の失火見舞費用など、予想外に出費が大きくなる可能性もあります。
このように、万が一が発生したときに役に立つのが火災保険(住宅総合保険)です。
賃貸の場合の火災保険
一方、賃貸住宅の場合、建物自体は大家さん(貸主)が所有しているため、火災保険も貸主が加入しています。
しかし、入居者(借主)は貸主に対して、原状回復をする義務を負っているため、万一火事を出してしまった場合も、入居者の責任で元通りにしなければなりません。
そのための、賃貸の人が加入する火災保険は、家財の補償に「借家人賠償責任補償」を付けたものが一般的です。
火災以外の補償にも注目しよう
火災保険は、火災だけではなく、水災や風災、雪災など自然災害も補償してくれます。
洪水や土砂崩れ、台風や竜巻などによって甚大な損害を被る可能性がありますので、「住宅の補償」として考えるといいでしょう。
「図1 保険金の推移」のグラフからもわかるように、保険金の支払いのうち、「火災、落雷、破裂・爆発」を原因とするものは横ばいなのに対して、自然災害に対する支払いは大きく変動していることがわかります。
高台にあるから、マンションの2階だから「水災は不要」など、物件の立地条件によって必要な補償を選ぶこともできます。
(図1)保険金の推移
そのほか、火災保険で補償する内容 には以下のようなものがあります。
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火災
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落雷
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破裂・爆発
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風災・ひょう災・雪災
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水災
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建物外部からの物体の
落下・飛来・衝突など -
漏水などによる水ぬれ
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騒擾(そうじょう)
集団行動などに伴う暴力
破壊行為 -
盗難による
盗取・損傷・汚損災 -
不測かつ突発的な
事故(破損・汚損)
騒擾(そうじょう)・集団行動などによる破壊や盗難などの補償についても火災保険でカバーするか否かは、個人の考え方次第です。
立地条件や地域性、建物の構造などを考慮し、被害をイメージしながら必要な補償を選ぶといいでしょう。
地震による損害は火災保険では補償されない
一方で、地震や地震を原因とする火災による損害は、火災保険では補償されません。
これらを補償するのが、地震保険です。地震発生リスクの高まりによって、地震保険が注目されています。
単独での加入はできず、必ず火災保険とセットで加入することになりますので、一緒に検討しましょう。
まとめ
火災に遭う確率は決して高くはありませんが、火災保険は自然災害に備えるという役割もあります。
「めったに起きないが、起きたときには損害が大きくなるものに備える」というのが保険の本質ですから、改めて火災保険を見直してみましょう。